--- title: 新しい自鯖 --- 10年ぶりに新しいサーバーを調達しました。最後に自鯖を組んだ時は高校生、沖縄に住んでいた頃です。BTOのタワーPCにDebianを入れてWebサーバーにしていました。UPSとか無いので台風で停電するたびにWebサービスが落ちるヘボ感です。 今回も完成品を買ってしまえばそれでお終いですが折角ですし、なにより面白そうなのでパーツからサーバーを組み立てましょう。初めてのAMD、初めてのDDR4メモリ、初めてのNVM Expressです。 # スペック 用途を考えましょう。 - 機械学習サーバー - 自宅クラウド - メールサーバー - ファイルサーバー (Nextcloud) - VPNサーバー他 - VS Code Remote SSHのホスト先 - 重いmakeやらなんやら - TabNine - Webサーバー - WebアプリやTelegram botのデプロイ先 重いタスクを並列してやらせたいので最優先はCPUとメモリです。メモリはデュアルリンクを重視して32GBx2を、CPUは昨今のライブラリのマルチコア対応を勘案してRyzen 9 3950Xにしました。 > 結果から言うとメモリはもっと必要でした。巨大なPandasデータフレームを並列処理なんかするとサクッと消えてしまいます。予算に余裕があるなら128GBほど用意したほうが良いです。 GPUは古いサーバーに突っ込んでいたNVIDIA GeForce GTX TITAN X (Maxwell)を流用しました。メモリが12GBありますが、最大ワークロード時でも5GBは残るので今のところ十分です。 記憶装置は3TB HDD 2台と500GB NVMeメモリです。NVMeメモリはOS用、HDDはデータとバックアップ用です。 マザーボードはASRockのB550 Taichiです。X570マザーと比較して、実装されているコンデンサーや安定性でB550にしました。 今後GPUを追加することを考えて800W電源を選びました。実際にサーバーを稼働させて使用電力を計測してみると、アイドル時に180W前後、フル稼働時でも350Wを超えないくらいでした。今後UPSを買う場合はその付近+バッファのグレードを買うと良いかもしれません。 ケースはFractal DesignのMeshify 2にしました。シンプルで良い。 OSは長年親しんできたDebian系を卒業してArchlinuxにしてみました。すでにファンになりかけています。本当に何も用意してくれません。セットアップウィザードとかないです。いきなりシングルユーザーモードにぶち込まれます。`which`すらインストールしなければ使えません。潔癖症の自覚がある人はArchを使いましょう。あとAURにいくつかパッケージを公開してみたので、よければvoteお願いします。 Arch Linuxのセットアップは個別に記事を書いたので読んでください。入力したコマンドを全て記録したので再現性があります。